八朔と赤楽
先日、お茶のお稽古が8月1日に行われました。
そこで、先生は赤楽の平茶碗をお使いになり、「表千家では昔から8月1日は八朔と言って赤楽の平茶碗を使うと決まっているの、」と教えて下さりました。
表千家のHPを参照すると詳しく書かれてあり大変興味深いものでした。
お茶の世界では、「なんでこのような動きをするのですか?」と聞いても、「昔からそうだから」としか言われません。
なんで?を知りたくなる気持ちは多くの人にあると思いますが、
ここで僕の愛読書、岡本太郎の沖縄文化論とダブる感覚が。
神事、お祭りなどは、昔からこういうしきたり、やり方だから。と言って誰も疑問を抱くことはありません。
ここにこう石を置く、こっちから入る、この足で出る。
みんな、そういう事なのだと、自然に行事は遂行され、何百年も受け継がれていくものです。
お茶の世界もこれに似ているのかなと。
ある種神事的な面を感じた8月1日のお稽古でした。
8月1日は先程の表千家の記事にもあるように、稲の開花する季節です。
収穫を祈願する時期とリンクして、芸事の先生方への挨拶の時期にも重なります。
「田の実の季節」から"頼み"という言葉が生じた事も興味深く。
色々と勉強になった1日でした。
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